今朝の 「中野美奈子アナ、めざましテレビ涙の卒業」 について 「ただの “人事異動” だろう、しかも本社内の」 と吐き捨てて玄関を出て行った単身赴任者が何万人いるんだろう。
昨年佐賀旅行の際、福岡空港に着いてロビーへ歩いているときに、前を歩いていた若いサラリーマンがケータイで 「本日付で福岡支社に配属されました〇〇です!今空港へ到着しましてこれから向かいます」 と話していたのが聞こえた。 「おおお若者、がんばってるのう」 目を細めながら機内で我慢していたおならをぶりぶり放出していた私だった。
純粋に適材適所への人材登用という場合もあるだろうが、長期にわたる付き合いによるナアナアだの癒着だのを防ぐということで定期的に全国を転勤させられているサラリーマンはごまんといる。 まあ都市銀行や保険会社を典型として全国に事業所を置くような規模の企業に就職したら当たり前の話だ。
私の同級生なんか北海道-静岡-北海道-熊本-宮城 だって。 地元も含めてず~~っと社宅暮らし。 私もぜんぜん会えないっつうの。 このように、子供が頻繁に転校しなければならない、 またはそれを避けるため父親がひとり離れて暮らさなければならない、という 「ニッポンのサラリーマンの扱われ方」 というのはかなり気の毒だしおかしい気がするが、今朝の中野美奈子(そのひと、というよりそれを全国放送していること)をその人たちと同じ物語として観ることはできなかった。 「卒業」 っていう表現もどうか。