やっと全部観ました。 「笑ってはいけない新聞社」。 このフォーマット自体がもう発明品なのでやれることは無限大にあると思うのだが、年々 「そのまんま度」 が増してきているような気がする。
「芸能プロダクション」 のくだりはもう堂々と 「ネタ発表会」 だし、歴戦の芸人がレスリングを始めてチンコや肛門を丸出しにしたらそりゃバカバカしくて笑う。 またまた喋りの達者な芸人が集まって他の芸人の恥ずかしい話を暴露すればそれも笑うだろう。 千秋なんか出てくるだけでいいんだし(千秋と関根勤が 「山崎VSモリマン」 にも 「新聞社」 にも出ていたのは 「重宝する必殺の武器乱用」 という気がしないでもない)。
それが全部私の好みからすればダイレクトさが過ぎるのだ。 毎年書いてるが 「C3-POが窓を開けっ放しにして帰る」 とか 「板尾創路の・・・ブラック・ジャック!」 みたいなワケのわからない、でもじわじわ来る・・・というものがもっと見たかった。もし私にはちょっと理解できないようなものでも 「何年も新しい笑いの先陣を切ってきたダウンタウンが笑ってるんだから面白いことなんだな、だから私も笑ってしまうよワハハハ」 という笑い方でもいいのだ私は(まあこの2人は 「なぜ面白いか」 をちゃんと呟くけど)。
しかも今回は 「新聞社の取材」 ということでもう堂々と 「記者に見せようとして見せる」 という体裁のものが多かった。 個人的には以前のシリーズのように 「アメフト団員の中にかまやつひろしが」 とか 「劇団ひとりが理不尽な理由で殴られているところを目撃」 みたいなのが好きだ。
相変わらず 「お互いを陥れようとする人間模様」 は面白かった。 私も年を追うごとに 「出演者のいい顔」 だけを欲するようになってきたので一番笑ったのは肝試しだ。 結局好みではないと書いた 「出演者に直接に手を下す」 シーンの中で一番直接的で強力なヤツ。 この場合 「笑わせようとしてるのは視聴者」 であって上に挙げたものと状況は違うけど。
芸人はもう 「おもしろ話を上手に披露する」 「どっきりにハメられる」 役割だけに特化していってしまうのか。 大晦日の特番でダウンタウンの2人が思わず身を寄せて歩いてしまうほどの肝試しをやらされるのだから、若手なんかますます仕事を選べない。 それこそもういつプライベートを盗撮されたりどっきりにハメられたりしてもしょうがないと腹を決めなければならないのかも知れない。 大変だ芸人は。