二子山親方の死去に伴って、タイガー&ドラゴン(なんて誰も言ってませんが)こと龍虎がテレビ出演し、神妙な顔で親方生前の思い出について語っている。なのに見れば見るほど極楽とんぼの山本にソックリなので不謹慎にもぷぷぷと吹きそうになる。
さて、この龍虎はひと月ほど前にテレビ東京の旅番組で自分の家族と元九重親方北の富士とで伊豆を旅していた。
ひと頃の旅番組ブームも去り、家族で旅行させるなんて今はテレビ東京くらいになった。その顔ぶれも、目黒祐樹夫妻、浜畑賢吉夫妻、島崎俊郎ファミリー、おりも政夫ファミリーなどでほぼ持ち回り。実はその中で「この夫婦が旅するなら」と思わずチャンネルを合わせてしまうほど贔屓にしている夫婦がいる。
倉石功夫妻だ。倉石功といえば古くは「ザ・ガードマン」に始まり、「ぴったしカンカンの準レギュラー」「スクールウォーズの相模一高監督」などで知られる「ザ・昭和の男前」。最近のドラマで見かけると、その「濃い」顔を平成の世に活かすため、独特の役を演じることが多い。「ニカッ」と笑うとアメリカンコミックのよう。
それが、テレビ東京の旅番組に夫婦で出演しているときはとても自然ないい顔をするのだ。旅番組に俳優が出演するとき、「素」を見せずに「俳優のまま」過ごす人もいる。同じ「濃いハンサム」目黒祐樹などがそう。いい湯なのに。
しかし倉石功はとても自然に「おいしいね」「景色がいいね」とハンサムを緩めて笑う。それはなぜか。ここでようやく本題に入ろう、この倉石功の奥さん、秀子さんがとてもかわいいのだ。きれいなひとなので元女優か何かだと思うが、とてもいい感じ。
服装も地味だし、言葉も控えめ、一歩下がって夫を立てる。入浴シーンもOK。倉石功も「ああオレのかわいい女房」と思っているに違いない。かわいい妻がいい景色を見て「素敵。」といい、おいしいものに舌鼓を打つ。そりゃハンサムも緩むわ。
2月に放映した熱海の旅、先週土曜の阿蘇・黒川温泉。たまたまあわせた12チャンネルに倉石功夫妻を見つけてうちの夫婦は釘付けになった。今や倉石夫人の大ファンである。番組を「美味!激安!○○の旅」とか予告するより、「倉石功夫妻が行く○○の旅」とつけてくれれば必ず見る。そのタイトルは往年の「巨泉の・・・」よりもありがたい。もう倉石夫妻の「冠番組」にしちゃえ。