タレント 「ギャル曽根」 としてではなく 「女王・曽根奈津子」 が出演したテレ東 「大食い選手権」、あれだけの売れっ子タレントが長い間映らなかったりするというように彼女を特別扱いしなかったのはよかった。
もう何年大食い番組を見ているのだろう。 「世の中にはこんなに食える人間がいるのか」 「カレー6キロも食う」「牛丼20杯も食う」 だけでも充分面白かったし 「番組収録後にも外出して食べに行った」 とかいうのがまたたまらなかった。
カタバミ、赤阪尊子、野獣藤田などのナイスキャラクターにも当然目は行ったが、私にとっての大食い番組の面白さの根本は 「積み上げられたどんぶりの数」 である。 「誰が優勝するか」 ではない(TBSで大食い番組をやった時には絶対 「テレ東の白田」 に勝って欲しかったが)。 「どれだけ食うか」。 録画しておいたのは 人に見せて「大食いを知らない人に“この面々がどれだけ食うか”を思い知ってもらう」 為であった。
つまり大食いの 「競技性」 はそんなに大事なことではないので、白田や山本、そして小林尊でさえ 「ここまでぐらいが限界(人間の限界とでも言おうか)」 と私が知ってしまった今、そしてギャル曽根が毎日テレビに出ておじいちゃんおばあちゃんにまで 「いやホントに食べるんだねラーメン20杯」 が日々浸透していっている今、どう大食い番組を観るかはちょっと難しくなっている。
<追記>「大食い選手は“出る方”も並じゃない」 ことも知られている。 ギャル曽根は1日に6~7回も“大”をひねり出すそうだ。 そこで思うのだが 「大量の食べ物がどの程度の時間お腹にあれば大食いと言える」 のだろう。 「10キロ食べた直後にトイレに行って9キロ出した」 では、たとえ出したブツがさっき食べたものではなくて昨夜のものであっても、なんか凄さが軽減するような気がする。