今月はドラマの改編期。 新しく始まるそれらのラインナップを一通り見てやっぱり今回も思うことは 「大人の観るものがない」 ということだ。
40歳という年齢が、ドラマを作る側からみてこれほどまで見事に 「観て欲しい年齢層から外れている」 というのはいつの頃からなのだろう。 作ってくれないということは数字(視聴率)が見込めないからなのだろうか。 ということは観てこなかった私たちのせいなのか。 でも観るものなかったよね。
今となっては 「こんなの絶対視聴率取れないよ」 というドラマでもとりあえず主役が朝からその局の番組に出ずっぱりだったり、事前番組をわざわざ1時間も放映しているという状況、
「わかっちゃいるけど動き出しちゃったんだもん」
という状況だけを楽しもうと思っている。 その中に、本当は作る側も
「昔でいう○○のようなのを作りたいんですが」 → 「スポンサーの関係でして」「ある芸能事務所とのカラミでして」「上司がバカなもので」 という哀しいサインでも残しておいてくれるなら必死に探すのに。 それがドラマ本編中でもね。
「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」といった週刊少年漫画は巻末ハガキによる人気投票を実施していて(今もやってるのかな、ま、ハガキはなくてもネット等でそれに代わるものがあるのだろう
)、「人気のない漫画→巻末」 というあからさまでシビアな構成になっている。 もう巻末の数作品なんてその木枯らしの吹いている感じを小学生だって読みとれるほどだ。 たまたまパラパラと立ち読みしただけで冷たい風がびゅううと吹いてくる。 すっごく寂しいよ。
テレビもそうあって欲しいものだし視聴率というのはそのために調べられていると思うのだが、「こいつの主役作品、ヒットしたことあったっけ?」 という俳優女優はわんさかいるような気がする。 人気投票結果さえ私には理解できないものになるのだから当然か。 やっぱりドラマ的には私は 「隠居」 しようと思う。 昔のDVDを観ていよう。 最近のドラマも見かけたら文句だけは言うけど。