ピン芸人の芸を競う 「R-1グランプリ」 で優勝した 「なだぎ武」 をよく見かけるようになった。 「ビバリーヒルズ青春白書」 に登場する青年の動きや吹き替えの声を真似たネタはもはや鉄板でいつ観ても面白い。 そういえば彼が 「プラン9」 の一員として 「M-1グランプリ」 に出ていた時、司会の今田耕司はトーク中 “なだぎ” にこのネタを振ってあげていた。 やさしいなあ今田は。
で、このなだぎ武と(プライベートでは彼と付き合っているという)友近もアメリカドラマの若い女性の吹き替えをマネするのがとても上手。 この2人でこのネタのライブもやっているという。
私は何しろああいうアウアウした吹き替えが大嫌いで、それに対してしっとりした声でしっかり演じられている昔の吹き替え映画を12チャンネル等で観るたび 「昔のはいいのになあ、このままでは吹き替えはダメになるな」 と危惧している。 最近の吹き替え版は本当に聞いていられないから一切観ない。
しかしちょっと前に 「清水ミチコのおかげで、以前はただただムズムズするだけだった森山良子母子の歌を“ネタ”として聴けるようになった」 と書いたように、なだぎ、友近両者のものまねによってああいう吹き替えも楽しんで聞けるのかも知れない。 作品そのものへの興味は全くなくなるけど。
吹き替えの声というのは、本人の口から出ているように感じないのはもちろんその画面そのものからでもない全く別のところから聞こえる気がする。 そして友近がやる吹き替えのマネは、友近自身が声を出しているにもかかわらず、彼女の口からではない、普段私が吹き替えの声が聞こえてくると感じる場所から発せられているように思える。 それがすごい。
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