そう、フジテレビで土曜日に放送していた 「新・美味しんぼ」。
ドラマになっちゃってる時点で 「マンガとここが違う」 なんて指摘をしてもしょうがないのだが、意外と忠実にやっていたように思う。 時期がバラバラの原作をいくつか集めて、割と自然につなげていた。
ただ、このご時世に 「学園コメディ」 みたいな演出はもうやめたらどうだろう。
例えば 「山岡を挟んで並んで歩いている栗田ゆう子の発言に驚いた二木まり子が驚いた顔で栗田の方へ歩み寄り、腕を取り間近で目を見て 『ちょっとそれどういうこと?!』 と訊く」 みたいな。 「ナッキーはつむじ風」 の榊原郁恵の動きだよそれじゃ(古)。
今回のメインであった 「自由な茶人の教え」 みたいなことに共感する人と上記のような演出を気にしない人って重ならないと思うのだが。 あと、オープニングやCM前に出てきた絢爛豪華な料理の数々もちょっと全体のテーマとは合わなかったのではないかな。 そこに経費を使うならほかに使うべきシーンがあったのでは。
美食倶楽部で海原に出された蕎麦の薬味のわさび。 あれはどうみてもチューブだ。 それと山岡の用意した 「万鍋」 の材料、あれもスーパーで買ったものじゃないか?特ににうどん、餅。 練り物は 「紀文」 だなきっと。
よかった点は実在の超名店 「新橋 京味」 の店主が出てきた際、セリフではなく自分の言葉で喋らせたこと。 いくら名料理人だってセリフ喋らせたら台無しだから。 顕著なのが同じフジテレビ、週1でやっている 「今宵ひと皿」 というミニ番組。 (たぶん)新進気鋭の作家による器に合わせて(たぶん)新進気鋭の料理人がオリジナルの料理を盛る、という趣向なんだけど、
器を手に取り意気込む料理人の言葉が小ジャレたセリフなのである。 素人だから当然棒読み。 この演出最悪。
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