土曜の夕食時、テレビ朝日で「ぽかぽか地球家族」という番組がやっている。
「世界各地でたくましく生活している日本人とその家族」を紹介するものだ。毎週毎週そういう家族を紹介するわけだから、「日本人ってこんなにも世界に散らばっているのか」と驚きもするし、「毎週そういう家族を見つけなければならないのは大変だ」と感心もする。
司会の中山秀征と岡江久美子の必要性そのもの、各国の料理を中山が再現する(ヒデちゃん料理なんかできません)ときに、なぜかそれを「日本流にアレンジ」したものにすることも全く合点がいかないが、もっと気になることがある。
番組ラスト近く、夫婦が2人並んで座り、互いに感謝の言葉をかけあう(というか「お約束」としていわせているのだが)シーンがある。夫婦ともに日本人である場合はともかく、どちらかがその国の人であるとき、当然その国の言葉で話すのだが、日本語訳がテロップとして出ているのに、さらにわざわざ「日本語吹き替え」がつくのだ。
本人の声で聞かせてくれよ。「現地語を話すこと」は、この番組の「肝」でもある、「現地に溶け込んでいること」を最もわかりやすく象徴するものだろう。
しかも、「最近の吹き替え」特有の力入りすぎ、「ここがわたし(←声優)の見せ場」という色気、自己顕示欲満々なあの感じ。もう口を臭くして・・・誰が口臭いねん(←松本人志)、口を酸っぱくして言っているが、キライなんだあの吹き替えの声。
先週「とくダネ」でレオナルド・ディカプリオの単独インタビューを観た。全編見事に吹き替えである。なんか違わないか?ファン達は「レオ様の声が聞きたい」んじゃないのか?ターゲットに老人子供がいない映像であれば、テロップのみで吹き替えは不要だ。望まれてないよ。「ヨン様」の声を吹き替えた萩原聖人の人気は1センチも上がってないだろうが。