列車脱線事故でちょっと気分が沈みがちだ。
「芸能人の脳天気な姿でも観ていよう」
と思っていろいろなチャンネルをとっかえひっかえ観ていたら、全国放送のゴールデンタイム、何人もの芸能人達は、ビートたけしの番組で「心筋梗塞になる」と言われ、裏でやっていた紳助の番組では「ガンになる」「脳梗塞になる」「腎不全になる」「入院をオススメします」とさんざんなことを言われていた。挙げ句の果てには細木数子に「あなたの人生はあと12,3年で終わる」とまで言われる始末。
芸能人も大変なんだね、この世はみんな危険と隣り合わせなんだ。ってそんなのでうまくまとまるか。
ところで、新潟の地震の時も感じたし、松本サリン事件の河野さんの姿を見るたび心が痛むのだが、今回の報道で一番配慮すべきは被害者とその家族の心情だろうに、そのへんどうなのだろう。
推測の域を出ない「検証」を競う必要はあるのか。「より悲しそうな遺族の映像を」と選んではいないか。被害者が搬送されている病院の玄関で病院スタッフに「邪魔だ邪魔だ」と言われているカメラマンはそれでいいのか。そして「鉄道技術に詳しい評論家・桜井淳さん」はなぜうっかり笑顔なのか。