今日も同級生のお母さんの通夜。 今日の施主として挨拶したそいつは大学時代オレの上の部屋に住んでいた。
オレに聞こえるようにわざと床に尻を押し付けて思い切り放屁し、その直後に 「キャハハハハ!」 と大声で笑う。 そして天井の方を見上げながらきっとセブンスターをプカーっと美味そうに吸っているのだ。
その後も深夜番組を観てはケラケラ笑いながら冬でもパンツ一丁で過ごすそいつは、明け方ぐらいにとうとうすることもなくなって
「寝るかな!」
と声に出す。 オレは 「寝ろよ」 と思う。 そんな毎日があたりまえのように楽しかった。