土曜日の「めちゃイケスペシャル」を観た。
さとう珠緒、梨花、青木さやか、磯野貴理子ら「女性芸能人のバカ度を測る」という学力テスト(全員「ヨン様とのCM撮影」だとだまされて集まった)。目玉ゲストは細木数子である。セーラー服を着、花で飾られた机で試験を受けていた。
「数取り団」のゲストは和田アキ子。バイクにまたがり、「♪ブンブンブブブン」のリズムに乗って順番に数を積み、単位をあてはめていく。
細木数子と和田アキ子が画面に現れると、普段なら私は間違いなくチャンネルを替える。しかしこの「めちゃイケ」、2人の「扱い」が見事だった。
数日前、「渡辺満里奈は『すごく負けず嫌い』な面をいじられるべき」と書いた。私はテレビ番組は「おもしろければなんでもいい」が、出演するタレントは選べないから、せめて「このタレントはこう扱うとおもしろい」ということに関してはベストを尽くして欲しい。
で、細木だが、「ズバリ言う細木」は最近めっきり梅宮辰夫に似てきたこと以外は笑えないにしても、「滝沢秀明にラブコールを送る細木」なら笑える。
細木に限ることではないが、「細木を笑おう」とするときは「タッキーがつれない」のような「思い通りにならない・堂々としていられない状況」を作らなければいけない。その点「失敗」が期待できるように「テストを受けさせる」のはとても有効な手段なのだ。
それでも「帰るわよ」と言われないように配慮がいる。他のタレントの珍解答は「アホか」「気持ち悪」とツッコむが、細木の珍解答に対しては手間をかける。
これは、「下位は恥=1点でも多く欲しい」というテストならではの心理がそうさせるのか、細木が「わからない問題」を空欄とせず、適当にでも「何かを書いた」ことが重要だった。そしてその珍解答を「何ですかこれ」で終わらせない。
「不勉強な私たちが知らないだけかも知れないので」と言ってその意味不明の言葉をインターネットで検索したら偶然ひっかかった、というミラクルがあって「さすが細木先生」と言うこともできたし、「正解とのギャップ」で笑うにしても「笑えるのも細木先生のおかげ」と持ち上げることもできた。
手をかけて「笑われている」のではなく「笑わせている」と思えなくもない環境を作って細木にも「おいしい」の魔力を教えた。これが勝因である。和田アキ子については次回。