夜中に突然胃が激しく痛み出して眠れなかった。 朝起きてすぐに薬箱へ直行し 「ガスター10」 を探す。 あった、よかった。
胃が痛くて薬を飲むなんて1年に一度有るか無いかぐらい。 私は顆粒の胃薬にありがちな 「さわやか成分」 が苦手で、ああいう類の胃薬を飲むとさわやかゲップが止まらず余計に気持ち悪くなってしまう。 だからだいぶ前に買ったガスター10が残っていてよかった。
仕事を少し抜け出して近くのドラッグストアへ。 歩いているうちにまたキリキリと痛み始めてきた。 すぐにガスター10を見つけたのだが、 「薬剤師の説明を受けなければ購入できない」 という説明書きが貼ってある。 強い薬なので、どうせ朝の服用からは8時間おかなければ次を服用できないのだが、気分の問題だ。 一刻も早くガスター10の箱を手にして安心したい。
近くの店員に声をかけると 「薬剤師が来るのは11時からなのでもう少し経たないと買っていただけません」
ううう、その言葉を聞いてまた胃がきゅううん、だ。 薬剤師募集。
ところで、そんな切羽詰った状況でこのクスリを探している最中なのに頭の中の 「ガスターテン」 の発音はCMでの西村雅彦と同じ言い方 「ガスター
テン!」 である。
小学校の頃に誰でも歌えた歌謡曲の歌詞を、紙で渡されて音読しようとすると、本来のイントネーションで読むことができず 「その曲のメロディ」 っぽくなってしまう。
「すばらしい YMCA」 と読んでみて。
「すばらしい」 がおかしい人多いでしょう。
もともと言葉自体にも音程はあるわけだが、それを強調したり、あえて崩した言い方が自分の記憶に定着してしまっていると、普通に読めなくなってしまっている言葉って、ある。
私の場合
「よろしくね」
と書いてあるのを見ると、 コント 「ゆーとぴあ」 と同じように 「よろしく ネ!」 という読み方をしてしまう。 ポーズもつけたくなってしまう。
みなさんにとっても 「普通に読めない言葉」 というのはあると思う。