ジョギングコースの河原土手道が一箇所途切れて、左へ入るとすごく小さな公園がある。 夕方5時半ごろそこを通りかかったら、ブランコに小学校2年生ぐらいの女の子がひとりぽつねんと座っていて、ブランコを揺らすでもなくじっとしたままうつむいている。 すごく元気がない。
私がちょっと気にしながら公園から出ようとすると、5歳ぐらいの男の子がぺたぺたと歩いてきた。 その男の子はブランコの方を見るなり 「あ」 という目と口をして
「ほんとだ」
と言った。 もう。 昔のケンちゃんシリーズみたい。 家でご飯作ってるお母さんの顔やセリフまで浮かんできちゃってすごくじわんと来た。