昨夜BS-2で映画 「時をかける少女」 を観た。 うすうす覚えてはいたものの、エンディング、ラベンダーの香りを嗅いで気を失っている原田知世が突然起きあがって主題歌を歌い出すところではこっちが時をかけそうになった。
当時原田知世が好きだったのはなぜかというと当時好きだった女子に似ていると思ったからだが、「好きな女の子がある芸能人そっくりに見える」 という現象はけっこう誰もが陥ると思う。
冷静に考えると 「ちょっと似ている所がある」 程度でも、その時は 「もうそのもの」 にしか見えないわけだ。 それは、もともと自分が好きな芸能人でなくても構わない。 私の場合も甲斐智恵美、岡田有希子、川田あつ子等々、歴代好きだった女の子をいろんな芸能人に見立てては、この角度が似てる、あの表情が似てる、ていうかそのまんまだよう・・・もう・・・というノイローゼに何年もかかっていた。
昨日観ていても、原田知世については当時の感想そのままに 「すごく可愛く見える時もあれば全然可愛くない時もある」 というのは変わらなかった。 で、「可愛くない時の原田知世だったら俺の好きなあの子の方が可愛い」 というワケのわからない論法まで編み出してひとり満足するわけだ。 いいなあ中学生って。
BS-2ではこの頃の角川映画を何本かやるらしく次は 「探偵物語」 だそうだ。 あの頃の私たちは、そんな春樹に騙されて結局この頃の角川映画を全部観ているわけだが、「セーラー服と機関銃」 以外、ストーリーを全然覚えていない。 ただ当然のようにみんなが見に行っていた。 薬師丸えへ、原田かける少女、渡辺ときどき殺人、この3人だけであらゆる男子のタイプを網羅できていたのだろうか。