TBS 「細木数子のズバリ言うわよ!」 のゲストの人選というのがどうも微妙だ。 とても今第一線にいるとは言えないゲストが出てくる。 細木にさんざん叱られるような過去の失敗を必ず持っていて、その後細木が優しい言葉でもかけようものなら必ず泣くような人ばかりを集めているようにも思える。 全員じゃないけどさ。
昨夜のゲストは牧村三枝子。 私たち世代からすると 「ザ・ベストテン」 創世記に 「みちづれ」 でさんざん観たので知っているが、若い人はどう思って観ているんだろう。 大相撲の二子山部屋と親交が深かったこともあって例の 「若貴騒動」 の時は何回か見かけたものの、その後はさっぱり見なかったと思ったらいきなり昨日の出演。 なんでも大病を患っていたらしい。
で、この苦労から脱却するためにどうすればいいのか、という話になって、牧村三枝子が建てて今は親と兄夫婦が住んでいるという実家(牧村が建てたのだから当然牧村本人名義)について細木がズバリ言ったね。
「お兄さん名義にしなさい」
どうもこの家が牧村名義であることが病気で苦労する元凶らしい。 あのねえ、簡単に名義を変えろっていうけどさ、いや確かに名義を変えること自体は手続き上難しいことではないが、お兄さんがその家の時価相当分を牧村に支払うか、もし無償で名義だけ兄に移すのだとしたら一番高い税金といえる贈与税がかかるのだ。
簡単な話じゃないぜ細木先生。 テレビ観てた税務署員がピクン、としてるぞ。 高名な先生はそういう法的なことまで含めてご存じでちゃあんとアドバイスするんだろうか、いやー 「お兄さん名義にしなさい」 というあの言い方は単に 「名義を変えりゃいい」 と思ってるんじゃないかな。
そういえば先週のゲスト、河相我聞の時にも 「父親の墓参り」 について(我聞はあるお金持ちがお妾さんに産ませた子供)、
「戸籍が違う人は墓参りに行く資格はないのよ」
と言っていた。 家の名義にしても戸籍にしても 「実質」 ではなく 「司法・行政上の手続き」 が大事だなんてあんまりじゃないすか先生。 紙切れじゃん。 あ、じゃあ、戦後の混乱時なんかに事情で出生届の生年月日と実際の生年月日が違う人は出生届の方で見るのか?じゃあ星との関係は?
まいいや、それにしても先週も今週もあんなこと簡単に言うから部屋にひとりでいたのにカクンとコケてみちゃった。 それを 「ズバリ」 と言うのならやっぱり大きいボケだ。