ベタベタに連休っぽいことをしてやれ、と思って(といっても今日から3日まで仕事だけど)久しぶりに映画館へ。 「羊たちの沈黙」 シリーズで皆さんにもおなじみ、殺して食べて大人気、レクター博士の生い立ちを描いた 「ハンニバル・ライジング」 を観た(そしてもちろん夕食に肉を食べる気にはならず)。
以前の 「ハンニバル」 には 「レクター博士・オンステージ」 という邦題を勝手につけた。 「レッド・ドラゴン」 は 「羊たち・・・」 より前に映画化された最初の方をビデオで観ていたのでエドワード・ノートンの方は観ていない(でも近々観とくか)。
さて今回の作品に邦題をつけるとしたら
「レクター博士の火垂るの墓」
とか
「そりゃそうなるわなレクター」
とか。
この物語の中で実は 「日本」 が結構重要な役割を果たすのだが、ひとことで言うと 「日本のことをちゃんと調べようよ」 だ。 ていうか 「これでいい?」 って誰か日本人に訊いてくれりゃいのに。 必ずきっちり間違えられることについてはハリウッドに君臨している 「バカ日本コーディネーター」 でもいるんじゃないかと疑いたくなってしまうほどだ。
「羊たち・・・」 にしてもレクター博士の発言等々 「きっと学術的にしっかりと調べ上げられた上でのことなのだろう」 というところに物語の奥行きを感じるわけである。 しかし今回の 「日本」 については・・・。 「レクター、そうじゃない」 と思ってしまうところがちらほらね・・・。 最後のヤマ場のキーポイントとなる事柄についても 「そこにそれ入れておくか?」 と思う人は多いだろう。
それにしても日本人役のオファーが日本人に来ない、というのは残念なことで。 確かに年齢、容姿、英語、という点でそれをできる日本人女優がいないのは事実だ。 工藤夕貴がもうちょっと年上で妖艶だったらこの役もらえただろうか、どうかなあ。
「目指せハリウッド」 が役者としての最終到達点であるとは全然思わないが、今ちやほやされている女優の中で 「どうです日本の女優は」 と胸張って海外に紹介できる女優さんが何人いるか。