節分と言えば豆まきだが、もともとは関西地方の風習であった「恵方(えほう)巻き」が、徐々に関東にも浸透し始めているという。
その年に縁起の良いとされている方角「恵方」を向いて、太巻きを長いままかぶりつき、無言で食べ終わらなければいけない。
我が家は、妻が大阪の人間と言うこともあって毎年かぶりついている。
今年の「恵方」は「西南西」だそうだ。この年になっても「西南西っていうのは南西の西よりのやつで・・・」などと考えながらやっている。
「恵方」というのは「歳徳神のいる方位」だそうだが、ただ「西南西」と言われたら、「西南西のある一点に向かって」というわけではなく、漠然と「自分から西南西」を向くだけだ。
皆が正確に西南西を向いているのだとしたら、皆の視線は正確に平行なのであって、細かく言えば「全員が違う一点をみつめている」ことになる。
「私のいるところから見て東北東にいるひと」からみれば、「私こそが恵方」なわけであって、なにか「まだ余裕」を感じる。
対して、福井県以西の日本海側にいる人は「あとがない」気がする。頑張ってかぶりついてください。