かべに、有名人の写真やサインが所狭しと貼られている店がある。
テレビ番組の取材で来た場合には撮影終了後に写真を撮ってもらったり、サインをもらえばいいのだが、有名人が「全くのプライベート」で来店した場合はどうしているのだろう。
わたしが「どうしているのか」と疑問に思うのは、写真やサインをもらってもいいか、とか、いつもらえばいいか、ではなく、「どうしてそのひとが有名人だということがちゃんとわかるか」である。
「変装したり地味な格好をしているのを見抜く」ということではない。なぜ「知名度や顔の露出度が微妙な有名人のサイン」までがきっちりとコレクションされているか、が不思議なのだ。
今日通りかかった店には「車だん吉」の写真があった。夕食を食べた店には「山口智子」のサインがあった。「旅番組のスター」と「滅多に見られないスター」だ。「評判店の証」としてサインや写真を飾るのは「アリ」だ。
しかし「別に欲しくない有名人」が来てしまった場合はどうしよう。「もらわないのも失礼」という気がするし。
昔、友人が街で「グレート草津(親の方)」だか「タイガー戸口」を見かけたとき、何も言っていないのに「サインをしてあげよう」と向こうから寄ってきたそうだ。
初対面の若手俳優に対して開口一番「先生と呼びなさい」と言ったという若山富三郎クラスの「余裕・大物感」が漂う。ステキです。