学生が荷物を一杯持って歩いていたので 「ああ、卒業式か・・・」 と気持ち悪く微笑みながら見ていたのだが、違うのだ、終業式なんだもう。
中学の卒業式も高校の卒業式もいつごろだったのかよくわからなくなっちゃった。 中学の卒業式は高校の合格発表より確実に後だったが、高校の卒業式時点ではまだ大学の合格発表をいくつか残していたような記憶がある。
確か高校3年生ともなると1月からはろくに学校へ行かなくてもよくて、高校受験とは違い大学受験は 「全部落ちることも覚悟」 していたから、なんだかこの3月という時期は自分がその先どこへ行くのか自分で面白がっていたような気もする。
卒業式の帰りも、誰かに呼び止められるじゃんないかみたいな期待(何のだ)があってまっすぐ駅へは行かずにうだうだしていた。 結局喫茶店へ行って卒業アルバム見ただけなんだけど。
まだ 「東京での住所」 なんて決まってなかったからこの歌のような切なさはなかったね、っていうか彼女なんていなかったんだった。